岩戸山(いわとやま)
岩戸山
日本神話でおなじみの天岩戸(あまのいわと)を開いた天照大神(あまてらすおおみかみ)が現れる物語に由来して作られています。
昔は屋根のない山でしたが、鉾と同じ大きさの車と屋根を付け大改造されました。改造された年代の確かな記録は無いようです。
鉾ではないため鉾柱はなく、屋根の上には背の高い真松(松の木)を建てています。
岩戸山にならって北観音山、南観音山が現代の形に改造されたそうです。
御神体人形
写真は撮れませんが、胸に鏡を掛けた白衣姿で高さ150センチ弱の天照大神が安置され、その脇に手力雄命(たじからおのみこと)が控えています。
手力雄命は別名を戸隠大明神と呼ばれて親しまれている神様です。三体の御神体のうちの伊弉諾尊だけが屋根の上に安置されています。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
大屋根の上に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が乗っているのがこの山の特徴です。
右足を前に出し、左足は後ろに跳び上げて走る姿勢になっています。右手に三叉の矛を持ち、左の腰に刀を下げています。
他の二体の御神体と同じく150センチ弱の大きさです。顔や手は黒紫色で金色の大きな目で前を見つめています。
懸装品
下水引の鳳凰瑞花彩雲岩に波文様紋織は金色地に極彩色の鳳凰が飛ぶ美しいもので平成15年(2003)に復元新調されました(中の写真)。
その下に続く二番水引、三番水引はともに平成17年(2005)に復元新調された新しいものです。見送は復元新調された「日月龍百人唐子嬉遊図」の綴錦で子供達が楽しく遊ぶ様子が唐の光景の中に描きだされています。
岩戸山の山鉾町
京都市下京区新町通高辻上る岩戸山町