上品蓮台寺の桜
上品蓮台寺の春は寺域全体が紅や白の華やかな桜の花に包まれます。村上天皇より賜った上品蓮台寺の勅額を掲げる本堂の前の枝垂桜は、とりわけ美しい濃い紅色の花の枝を垂れ、大勢の人がカメラを向けています。
上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)
上品蓮台寺は真言宗智山(ちざん)派の蓮華金宝山九品三昧院(れんげこんぽうざんくぼんざんまいいん)と号する寺院で、創建は聖徳太子と伝えられています。
応仁の乱で堂宇が焼失した後、文禄(ぶんろく)年間(1592~1596)に豊臣秀吉の帰依を得て寺領110石で性盛上人(しょうせいしょうにん)によって十二の支院が立ち並ぶ広大な規模の寺院に復興しました。
この為に寺が「十二坊」の名で呼ばれるようになり、この辺りの地名は今も「十二坊町」と呼ばれています。
本堂には本尊の延命地蔵菩薩がお祀りされています。
仏師定朝の墓
境内には平安時代を代表する仏師・定朝(じょうちょう)の墓や謡曲「土蜘蛛」で知られる源頼光朝臣塚などがあります。
国宝、紙本着色絵因果経(えいんがきょう)
京都最古の絵巻物で天平時代の作と伝えられ、現在は京都の国立博物館に委託保存されています。
紙の上半分に絵が描かれ、下半分にお経が書かれています。他にも国の重要文化財に指定されている絹本着色六地蔵像、絹本着色文殊菩薩像等の貴重な文化財、美術品を所蔵しています。
上品蓮台寺の宗派 新義真言宗智山派
上品蓮台寺の拝観 境内自由
上品蓮台寺の所在地
京都市北区紫野十二坊町33-1(千本通の西側の歩道から入ります。)
上品蓮台寺へのバス
市バス「千本北大路」下車、南へ徒歩数分(京都駅前から市バス206系統)
駐車場はありません。